ソローからのメッセージ
When any real progress is made, we unlearn and learn anew
what we thought we knew before.
先日、梅田のグランフロントのとあるスペースの壁に書かれていたこの言葉の前で足が止まった。すぐには意味がわからず、う〜んと思いながらしばし立ち止まって理解しようとする中で、unlearn という言葉が気になった。learn にun が付いているから、学ぶの反対で学ばないってこと?そこがわからないと文章全体がわからないよなと思い、iPhoneでバシャッと撮影して帰ってきた。
早速に調べ、これはヘンリー・デイヴィッド・ソローの言葉だという事がわかった。ソローといえば、アメリカのライシーアム運動で活躍した人物。グランフロントでソローに呼ばれたのかな〜。
そして調べていく中で、unlearn には「学びほぐし」という訳語がある事を知った。
そして調べていく中で、unlearn には「学びほぐし」という訳語がある事を知った。
哲学者の鶴見俊輔氏の言葉より。
「17歳の夏休み、ニューヨークの日本図書館ではたらいているときに、ヘレン・ケラーが手話の通訳とともにその図書館を訪ねてきた。... 偶然、私に質問して、私がハーヴァードの学生だとこたえると、自分はそのとなりのラドクリフ女子大学に行った、そこでたくさんのことを「まなんだ」が、それからあとたくさん「まなびほぐさ」なければならなかった、と言った。たくさんのことをまなび(learn)、たくさんのことをまなびほぐす(unlearn)。それは型通りのスウェーターをまず編み、次に、もう一度もとの毛糸にもどしてから、自分の体型の必要に合わせて編みなおすという状景を呼びさました。...」
この文章を読んだ時に、「ああ、今自分がしている事はこういう事だったのか」と、感動とともに納得!Huna の智慧として学んだこと、もっと広げれば生きていく中で学んだことの色々をほぐして編み直している感じの日々。そんな中で出会った文章なのでした。
When any real progress is made, we unlearn and learn anew what we thought
we knew before.
本当の進歩がなされる時、私達は以前に知っていると思っていた事を学びほぐし、
あらためて学ぶ。
法子訳
by awakeningarts
| 2019-08-17 02:01
| 法子ブログ
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