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ごきげんよう、の心を込めて

フリントが日本に来て間もない頃、
「"Good Luck"と伝えたい時、日本語で何て言えばよいのか?」と質問し、
ある日本の方に教えてもらった言葉が「ごきげんよう」だったのだとか。

そう答えられた方の感性に感心しつつ、昭和の良き時代だったのだなあと感慨深くもあります。

最近、メールの結び言葉に「ごきげんよう」を使うことが多くなり、
普段の会話でも使うようになったので、今日の朝食の話題にあがり上の事実を初めて知ったのでした。

その後彼が、教わった言葉を使っていたのかどうかは、定かではないのですが...。

あまり男性はお使いにならないようですし。(笑)

「ごきげんよう」という言葉、「室町時代初期頃、宮中の女官が上品で優雅な言葉として使い始めた」のが始まりなのだそうです。

この「ごきげんよう」が又普段に使われるようになったらよいなと願いつつ、言葉だけが浮いてしまってもどうかしら。とも思います。

一つの言葉の響きが波紋のように広がって、他の言葉やふるまいにも浸透していくとよいなと思います。

自戒も込めて。(泣)

そういえば、少し前から気になり始めた「品格」ということ。

先月、こんな日記を書いておりました。

4月12日東京にて

今日は、フリントがカナダに持っていく和菓子を買いに吉祥寺に出かける。

おつかいものの和菓子などは、いつも無難に京都の老舗のお店で選ぶ傾向があった。

今日はいくつか見てまわっても、何故か食指が動かない。

あ、これでもいいかなと思ったものには、前もこれだったなと気づき却下。

自分のパターンというものがお買い物にもあって、その好みが変わってきているようでうまくいかない。

そんなこんなで、おみやげのお菓子一つ買うのに思いのほか時間がかかり、いらいらし始めた時にふと足がとまったお店があった。

初めてのお店。本店は銀座にあるお店のよう。

今回のお買い物で一番大事なのが日持ちするかどうかなので、そのことを尋ねてみた。

お買い物する時は、そのもののお味や見た感じだけではなく、
店員さんの声をかけてこられるタイミングや受け答え、その後の間の取り方などが、
しっくり感じられると落ち着いてお買い物ができる。

そして心が動いた時、これにしようと決まる。

その後の、おのし紙はいかがいたしましょうか、こわれやすいものはどうお包みしましょうか、海外はどこにお持ちになるのですか、など。

このような、美しい言葉にのって心が通じる応対をして頂けるのは久しぶりだなあと感動しながら、ついつい自分の分も追加して買い求める私。

心が通じ合える接客、昭和の空気をなつかしく感じながら、きっとこれならカナダの家族も喜んでくれると思える。新しいお店、新しいお菓子と出会え満足な一日でした。

嬉しかったので、お店のご紹介。

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銀座 あけぼのさん

この時接客して下さった方は年配の笑顔の素敵なご婦人でした。
私も心新たに「ごきげんよう」を身につけていきたいと思います。

ふと、昨年の今頃のキーワード、Choose Joy ! が蘇ってきました。
ごきげんよく、喜びを選択することも思いだしながら。

フリントからも、皆様に。

ごきげんよう、の心を込めて_e0115301_1712163.jpg

by awakeningarts | 2014-05-19 15:41 | Trackback | Comments(0)
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